2022年4月
車の鈑金
凹ませてしまったり、傷をつけてしまったり・・・
愛車をぶつけてしまうとショックですよね。
事故を起こしてしまったお車を綺麗に修理する鈑金塗装。知っているようで意外と知らない車の鈑金を今回はご紹介したいと思います。
「鈑金」とは?
車の傷や凹みを直すために、変形した部分を専用のハンマーを用いて叩いたりして元に戻す作業のことです。
しかし最近ではパーツ交換も鈑金作業に含まれております。
また、鈑金しただけでは車のボディーと色が合わない為、塗装も行うので一般的には鈑金塗装と呼ばれています。
その修理の範囲は広く、軽微なかすり傷から大事故により車の骨格が歪んでしまったものを修正したりと大掛かりなものまであります。
修理に保険は使えるの?
車両保険にご加入でしたら保険をお使いいただけます。ただし、保険のご契約内容によりましてはお使いいただけない場合もございますので注意が必要です。
例えば、ご自身でぶつけてしまった場合(事故に相手がいない場合)などは車両保険の「一般条件」(保険会社により名称は異なります)でご加入していることが条件となります。
事故には色々な場合が想定されますので正しい条件でご加入されることが重要です。
また、保険を使用されると次の更新時に保険料が上がる場合がございますのでご利用の際はご確認されることをおススメ致します。
実際に事故を起こしてしまい、いざ保険を使おう!となった際に、限定の条件で加入していたために保険が使えなかった!!なんてことが無い様に、事故を起こしてしまう前に是非ともご自身の保険の内容を今一度お確かめ下さいませ。
鈑金塗装の大まかな作業の流れ
左下の黄色い部分がぶつかっています。
ぶつかっていたサイドステップを交換し、ボディと溶接します。
つなぎ目に使ったパテを赤外線ヒーターで乾燥させます。
修理したところを塗装ブースの中で塗装します。ブースの中は外部と隔離されており、空気中の埃が付かない様にいくつものフィルターを用いて常時換気をしています。
この工程で埃やゴミが付くと仕上がりが悪くなるので服も静電気を防ぐ専用の服に着替えます。
綺麗に直りました。
このように作業をしています。
この他、足回りのアライメントの狂いの疑いがある場合はアライメント測定・調整をします。
鈑金はした方がいいの?
ぶつかり方にもよりますが、修理はされた方が良いかと思います。
修理をしないデメリットとしましては、時間が経つとぶつかった場所から錆が発生してしまうことがあります。錆が進行すると穴が開いてしまい、しばらくたってからやはり修理をしようとしたら、鈑金で修理可能だった箇所でも部品交換が必要になったりと、料金が高額になってしまう恐れがあります。
また、足回りの事故の場合、アライメントの狂いなどからタイヤが偏摩耗してしまいます。これによりタイヤのバーストの危険も上がります。
場合によってはハンドルが取られて大きな事故を誘発する恐れがあります。
以上のことからも事故を起こしてしまったり、縁石に乗り上げてしまったりした際には必ず修理工場に持ち込んで点検をしてもらうことをおススメ致します。
修理代は安くならないの?
ライトが割れてしまったり、部品交換が必要の場合などは新品ではなくリサイクル部品を使用すると費用が抑えられることがあります。中古の部品を使用することで修理代金も安くなりますし、環境保全にも役立ちます。
また、交換をした場合と鈑金塗装をした場合の見積の比較も有効です。色々見積の担当者と打ち合わせをしてご納得のいく内容で作業をしてもらいましょう。
見積りは電話とかでも出来るの?
お電話でお見積りをお伝えすることはある程度は可能かと思います。但し、お車の塗料の種類、損傷状況などによっては金額が大幅に変わることもございます。
担当者が実際に損傷個所を拝見すると「ここも修理が必要だった」という事もあります。
ですので愛車をご修理の際は、実車を必ず修理工場に持ち込んでお見積りを依頼した方が宜しいかと思います。
今回は鈑金塗装についてお話させて頂きました。
事故を起こしてしまったら、損傷個所が悪化する前に出来るだけ早く修理工場にお車を持ち込んでお見積りをしましょう。
その際は担当の方と修理内容について細かな打ち合わせをし、ご納得をした上で修理を依頼しましょう。
保険の条件なども予めご確認しておくことでよりご安心して頂けるかと思います。
当社も鈑金塗装を行っておりますので、何かございましたらお気軽にご相談下さいませ。